大人にとっての遊びと子どもにとっての遊びは意味そのものが異なります。
大人にとっての遊びは「リフレッシュや娯楽」の意味合いがあるものですが、これからあらゆる能力を獲得していく子どもにとっては、手と目を使うこと、動くこと、人と関わることなど遊びの中の生きた経験自体が新しい能力を獲得する学びの機会となります。
私たちは、乳幼児期に最もふさわしい教育としての「遊び」を通して、子どもの認知的発達、社会的発達、情緒的発達、そして生涯発達の基盤を育みます。
遊ぶことは子どもたちにとって何よりも楽しく、そのことが今幸せであるということへ。
そして豊かな園の環境の中で育まれたたくさんの学びが、やがて未来の幸せへ。
園の外の地域社会に目を向けると、そこにはたくさんの文化、技術、知恵、人の思いがあります。子どもたちの関心に応じて、私たちが住むこの街をとりっぷ(旅)して、その出会いに心を躍らせ、地域を学びのフィールドにしていきます。
こども園・保育園というと「集団」というイメージがあるかもしれません。
でも考えてみれば、全てを集団で過ごすことって、大人でもけっこうしんどいことですよね。
星の子では、生れて最初の3年間(0~2歳児クラス)は「食事」「お昼寝」「トイレ」といった子どもの生活や暮らしに関わることは、一人ひとりの体や心の状態に応じた個別性を大切にする生活環境ですごしていきます。
遊びやコミュニケーションの時間などあらゆる園生活の場面において、「なんでも集団で」のカタチではない、「一人ひとり」のための保育のカタチを創造します。
例えば「誕生日」、今月のお誕生日会という合同形式ではなく、一人ひとりの誕生日のその日に、気心の知れた仲間(クラスの友だちや保育者)とお祝いをしています。
教育・保育は、本来かけがえのない一人ひとりのためのものであると、私たちは考えています。